# カテコールアミン

[カテコールアミン](/term/catecholamine/)とは、[副腎髄質](/term/adrenal_medulla/)や一部の[神経系](/term/nervous_system/)において合成・分泌される神経伝達物質およびホルモンの総称である。代表的なカテコールアミンには、[アドレナリン](/term/adrenaline/)、[ノルアドレナリン](/term/noradrenaline/)、[ドーパミン](/term/dopamine/)がある。

## 化学構造と分類

カテコールアミンは、「カテコール基」(ベンゼン環に水酸基が2つ付いた構造)と「アミン基」を持つ化合物であり、この特徴的な構造から命名されている。これらは[チロシン](/term/tyrosine/)という[アミノ酸](/term/amino_acid/)を前駆体として合成される。

- チロシン → ドーパ → ドーパミン → ノルアドレナリン → アドレナリン

## 生理作用

カテコールアミンは、[交感神経系](/term/sympathetic_nervous_system/)の活性化に深く関与し、「戦うか逃げるか(fight or flight)」反応を媒介する。

### アドレナリン

- 心拍数増加  
- 血圧上昇  
- [気管支拡張](/term/bronchodilation/)  
- [グルコース放出促進](/term/glucose_metabolism/)

### ノルアドレナリン

- 末梢血管収縮による血圧上昇  
- 覚醒および注意力の維持

### ドーパミン

- [中枢神経系](/term/central_nervous_system/)での快楽や報酬系の調整  
- 運動制御([パーキンソン病](/term/parkinsons_disease/)との関連)

## 運動との関係

[運動](/term/exercise/)時には、特に強度が高くなるにつれて、アドレナリンおよびノルアドレナリンの血中濃度が上昇する。これにより[心拍数](/term/heart_rate/)、[血糖値](/term/blood_glucose/)、脂肪の分解などが促進され、身体は活動に適した状態となる。

## 医学的応用

- アドレナリンは[アナフィラキシー](/term/anaphylaxis/)などの救急医療に使用される  
- ノルアドレナリンは[ショック](/term/shock/)治療で血圧維持に使われる  
- ドーパミンは[パーキンソン病](/term/parkinsons_disease/)の治療薬の標的となる

## 関連項目

- [副腎髄質](/term/adrenal_medulla/)  
- [交感神経系](/term/sympathetic_nervous_system/)  
- [アドレナリン](/term/adrenaline/)  
- [ノルアドレナリン](/term/noradrenaline/)  
- [ドーパミン](/term/dopamine/)  
- [ホルモン](/term/hormone/)  
- [中枢神経系](/term/central_nervous_system/)