# 肩甲下筋

[肩甲下筋](/muscle/subscapularis/)は、[回旋筋腱板](/muscle/rotator_cuff/)を構成する4つの筋肉のうちの一つであり、肩関節の内旋および安定化に関与する深層筋である。

## 解剖学的特徴

肩甲下筋は[肩甲骨](/term/scapula/)の前面(肋骨側)にある肩甲下窩から起始し、[上腕骨](/term/humerus/)の小結節に停止する。肩甲骨の内側に広がる比較的大きな筋肉であり、肩関節の前面を補強している。

## 主な作用

肩甲下筋の主な働きは以下の通りである。

- **肩関節の内旋**:上腕骨を内側に回転させる。
- **肩関節の安定化**:上腕骨頭を関節窩に引き寄せ、前方脱臼を防ぐ役割を持つ。

## トレーニング種目の例

肩甲下筋は高重量ではなく、安定性を重視した運動で強化することが重要である。

- チューブ内旋運動
- ケーブル内旋エクササイズ
- アイソメトリック内旋保持運動

## 傷害と予防

肩甲下筋は他のローテーターカフと同様に、使い過ぎやアンバランスな筋力によって[腱損傷](/term/tendon_injury/)や[炎症](/term/inflammation/)を起こすことがある。特に肩の内旋動作が多い競技者において損傷リスクが高まる。

予防には次のような対策が有効である。

- 回旋筋腱板全体のバランスのとれたトレーニング
- 正しいフォームによるエクササイズ
- 肩関節の可動域の確保と柔軟性の維持

## 関連項目

- [回旋筋腱板](/muscle/rotator_cuff/)
- [棘下筋](/muscle/infraspinatus/)
- [小円筋](/muscle/teres_minor/)
- [棘上筋](/muscle/supraspinatus/)
- [肩関節内旋](/term/shoulder_internal_rotation/)