# 股関節

股関節(こかんせつ、hip joint)は、[骨盤](/term/pelvis/)の[寛骨臼](/term/acetabulum/)と[大腿骨](/term/femur/)の骨頭によって構成される球関節であり、人体の中でも可動域が広く、かつ荷重を支える重要な関節である。歩行・走行・跳躍・しゃがみ込みなど、多くの基本動作に関与する。

## 解剖学的構造

- **寛骨臼**:骨盤側のくぼみ。大腿骨頭を受け入れる。
- **大腿骨頭**:大腿骨の球状の先端部。
- **関節包**:関節を包む結合組織。内側に滑膜があり潤滑液を分泌。
- **靭帯構造**:  
    - 腸骨大腿靭帯(最も強靭)  
    - 坐骨大腿靭帯  
    - 恥骨大腿靭帯  
    - 大腿骨頭靭帯(骨頭への血流供給も担う)  

## 主な動き

股関節は三次元的な運動が可能であり、以下の動作を含む:

- 屈曲/伸展(前後の動き)
- 外転/内転(左右の開閉)
- 外旋/内旋(軸の回旋)
- 複合的なサークル動作(回旋運動)

## 主な関与筋

- [腸腰筋](/muscle/iliopsoas/)(屈曲)
- [大臀筋](/muscle/gluteus_maximus/)(伸展・外旋)
- [中臀筋](/muscle/gluteus_medius/)(外転)
- [内転筋群](/muscle/adductors/)(内転)
- [ハムストリングス](/muscle/hamstrings/)(伸展)
- [大腿四頭筋](/muscle/quadriceps/)(屈曲補助)

## トレーニングとの関係

股関節の可動性と安定性は、下半身のトレーニングに直結する。特に以下の種目では、股関節の動きがパフォーマンスを大きく左右する。

- [スクワット](/term/squat/)
- [デッドリフト](/term/deadlift/)
- [ランジ](/term/lunge/)
- [ヒップスラスト](/term/hip_thrust/)
- [ケトルベルスイング](/term/kettlebell_swing/)

股関節の機能不全は、膝や腰への負担増加につながるため、モビリティと安定性のバランスが重要である。

## 柔軟性・可動域改善

- ダイナミックストレッチ(レッグスイングなど)
- 静的ストレッチ(開脚、ハムストリングスストレッチ)
- モビリティドリル(90/90ストレッチ、ヒップローテーション)

## 主な障害とリスク

- 股関節インピンジメント(FAI)
- 変形性股関節症
- 大腿骨頭壊死
- 筋腱の過緊張や断裂(腸腰筋、梨状筋など)

## 関連項目

- [骨盤](/term/pelvis/)
- [大腿骨](/term/femur/)
- [腸腰筋](/muscle/iliopsoas/)
- [大臀筋](/muscle/gluteus_maximus/)
- [中臀筋](/muscle/gluteus_medius/)
- [スクワット](/term/squat/)
- [可動域](/term/range_of_motion/)