# 副交感神経優位

**副交感神経優位(parasympathetic dominance)**とは、自律神経系のうち副交感神経の活動が交感神経よりも相対的に優位となっている状態を指す。副交感神経は「休息と回復」を司る神経であり、この状態は身体のリカバリーや睡眠、消化・吸収の促進、ストレス低下に関与する。

## 自律神経の構成

自律神経は以下の2つに大別される。

- **交感神経**:活動・緊張・興奮に関与(「闘争か逃走か」)
- **副交感神経**:休息・回復・内臓機能の促進に関与(「休息と消化」)

## 副交感神経優位のメリット

- [リカバリー](/term/recovery/)の促進
- 筋修復や[成長ホルモン](/term/growth_hormone/)分泌の活性化
- 睡眠の質向上([睡眠](/term/sleep/)との関連)
- ストレス反応の抑制(コルチゾール低下)
- 消化吸収・内臓機能の最適化
- 心拍数と血圧の安定化

## トレーニングとの関係

- 高強度の[筋力トレーニング](/term/strength_training/)後は交感神経が優位になるが、適切な回復フェーズで副交感神経優位を促すことが重要
- トレーニング直後に急激な休息モードに入ることで回復を早める
- 慢性的な交感神経優位状態は[オーバートレーニング](/term/overtraining/)や睡眠障害の要因になる

## 副交感神経を高める方法

- **深呼吸法**(腹式呼吸):呼吸による自律神経の調整
- **ストレッチ**や[筋膜リリース](/term/fascia_release/)の実施
- **入浴**(40℃程度のぬるめの湯で副交感神経を刺激)
- **瞑想**やマインドフルネスの実践
- [パワーナップ](/term/power_nap/)や十分な[睡眠](/term/sleep/)
- リラックスできる音楽や香りの活用(アロマなど)

## 評価の指標

- **心拍変動(HRV)**:高いHRVは副交感神経優位を示す
- 安静時心拍数の低下
- 睡眠時の中途覚醒減少や入眠のスムーズさ

## 注意点

- 過度な副交感神経優位状態は無気力・活動低下につながる場合がある
- バランスの取れた交感神経・副交感神経の切り替えが重要

## 関連項目

- [リカバリー](/term/recovery/)
- [睡眠](/term/sleep/)
- [パワーナップ](/term/power_nap/)
- [成長ホルモン](/term/growth_hormone/)
- [筋緊張](/term/muscle_tension/)
- [オーバートレーニング](/term/overtraining/)