# 姿勢矯正

姿勢矯正(postural correction)は、身体の不良姿勢を修正し、筋骨格系のバランスを整えることで、痛みやパフォーマンス低下を防ぎ、より自然で機能的な姿勢へ導くアプローチである。日常生活、運動、リハビリテーションの場面で幅広く活用される。

## 姿勢矯正の目的

- [不良姿勢](/term/postural_assessment/)の改善(猫背、反り腰、巻き肩など)
- 慢性的な痛み(腰痛・肩こり・首こり)の予防・軽減
- 筋力バランスと柔軟性の調整
- 運動パフォーマンスの向上
- 呼吸機能や内臓機能への良影響

## よくある姿勢の問題と矯正の方向性

| 姿勢の種類     | 主な特徴                         | 矯正のアプローチ                          |
|----------------|----------------------------------|------------------------------------------|
| 猫背           | 胸椎後弯・肩甲骨の外転              | 背筋群の強化・胸筋群のストレッチ         |
| [骨盤前傾](/term/anterior_pelvic_tilt/) | 腰の反り過ぎ・下腹が突き出る              | 腸腰筋のストレッチ・腹直筋/臀筋の強化    |
| [骨盤後傾](/term/posterior_pelvic_tilt/) | 腰の丸まり・骨盤が後ろに倒れる            | ハムストリングスのストレッチ・腸腰筋の強化 |
| 巻き肩         | 肩が前に巻き込む                  | 大胸筋のストレッチ・肩甲骨周囲筋の強化   |
| 頭部前方位     | 頭が前に突き出る姿勢              | 頸部屈筋群の強化・僧帽筋上部のストレッチ |

## 姿勢矯正の主な手法

### 1. ストレッチ

短縮・緊張している筋肉を伸ばすことで姿勢の崩れを緩和する。

- 大胸筋、小胸筋(巻き肩対策)
- 腸腰筋、大腿直筋(骨盤前傾対策)
- ハムストリングス(骨盤後傾対策)

### 2. 筋力トレーニング

弱化している筋肉を鍛えて、姿勢の保持力を高める。

- [体幹筋群](/muscle/core_muscles/)(姿勢全般の安定)
- [大臀筋](/muscle/gluteus_maximus/)(骨盤支持)
- [脊柱起立筋](/muscle/erector_spinae/)(背すじの伸展保持)
- 下部僧帽筋・前鋸筋(肩甲骨の安定)

### 3. 姿勢意識・フォーム改善

- 骨盤のニュートラルポジションを体得する練習
- 鏡や動画を使ったフィードバック
- デスク環境や座り方の見直し

### 4. 道具の活用

- 姿勢矯正ベルトやクッション
- フォームローラーやマッサージボールによる筋膜リリース
- インソールや靴の調整による下肢アライメントの補正

## 姿勢矯正の注意点

- 即効性よりも継続性が重要
- 強引な矯正は逆効果となることもある
- 根本原因(筋バランス、生活習慣)にアプローチする必要がある
- 痛みを伴う場合は理学療法士・専門医の評価を受けること

## 関連項目

- [姿勢評価](/term/postural_assessment/)
- [骨盤前傾](/term/anterior_pelvic_tilt/)
- [骨盤後傾](/term/posterior_pelvic_tilt/)
- [体幹筋群](/muscle/core_muscles/)
- [スタビライザー](/term/stabilizer/)
- [フォームローラー](/term/foam_roller/)