横隔膜(おうかくまく)は、胸腔と腹腔を隔てる膜状の筋肉であり、呼吸運動において最も重要な筋の一つである。ドーム状の形状をしており、吸気時に収縮して下降することで肺を拡張させる。
横隔膜は腱中心(中央腱)と周囲の筋線維から構成される。筋線維は周囲の肋骨・胸骨・腰椎に起始し、中央腱に停止する。以下の主要な開口部が存在する:
また、横隔膜は体幹を構成する筋群の一つであり、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋と協調して姿勢保持力や腹腔内圧の制御にも関与する。
横隔膜の機能を高めるには、呼吸筋トレーニングが有効である。具体的には以下の方法が用いられる:
横隔膜機能の低下は、呼吸効率の低下だけでなく、腰痛や骨盤底機能障害などの体幹不安定性とも関連するとされる。また、手術や外傷後のリハビリテーションでも重要なターゲットとなる。