# エネルギー供給系

**エネルギー供給系**とは、[筋収縮](/term/muscle_contraction/)や身体活動の際に必要な[ATP](/term/atp/)(アデノシン三リン酸)を生成するための代謝経路群を指す。人体には、主に以下の3つの供給系が存在する。

## 主なエネルギー供給系

### 1. ホスファゲン系

[ホスファゲン系](/term/phosphagen_system/)は、短時間・高強度の運動に対応する即時的なエネルギー供給系である。主に[クレアチンリン酸](/term/creatine_phosphate/)を用いてATPを再合成する。持続時間は約10秒以内。

### 2. 解糖系(乳酸系)

[解糖系](/term/glycolytic_system/)は、筋内の[グリコーゲン](/term/glycogen/)や血中の[グルコース](/term/glucose/)を分解してATPを供給する。酸素を必要としないため、[無酸素代謝](/term/anaerobic_metabolism/)に分類される。中程度の持続時間(約30秒〜2分)に対応する。

### 3. 有酸素系

[有酸素代謝](/term/aerobic_metabolism/)を通じて、糖質、脂質、時に[アミノ酸](/term/amino_acid/)を酸素とともに分解し、長時間にわたってATPを供給する。持久運動や[心肺持久力](/term/cardiovascular_endurance/)が求められる場面で中心的な役割を果たす。

## 特徴と使い分け

エネルギー供給系の選択は、運動の**強度**と**持続時間**により異なる。  
高強度・短時間:ホスファゲン系  
中強度・中時間:解糖系  
低〜中強度・長時間:有酸素系

現実の運動ではこれらの供給系は単独ではなく、**相補的**に働く。

## 関連項目

- [代謝](/term/metabolism/)
- [無酸素性能力](/term/anaerobic_capacity/)
- [筋肉](/term/muscle/)
- [速筋線維](/term/fast_twitch_fiber/)
- [遅筋線維](/term/slow_twitch_fiber/)
- [高強度運動](/term/high_intensity_exercise/)
- [持久系トレーニング](/term/endurance_training/)