# 速筋線維
**速筋線維**とは、骨格筋に存在する筋線維の一種であり、瞬間的な大きな力を発揮する能力に優れている。英語では "fast-twitch fiber" と呼ばれ、運動種目においては[短距離走]や[ウエイトリフティング]のような爆発的な力を必要とする場面で主に使用される。
## 特徴
速筋線維には以下のような特徴がある。
- **収縮速度が速い**:短時間で力を発揮できる。
- **グリコーゲン依存**:[無酸素代謝](/term/anaerobic_metabolism/)によるエネルギー供給を主とする。
- **疲労しやすい**:持久性に劣り、連続使用には向かない。
- **ミトコンドリア数が少ない**:[遅筋線維](/term/slow_twitch_fiber/)に比べてミトコンドリア含有量は少ない。
- **白色に近い色調**:筋肉の色は比較的白っぽく見える。
## 分類
速筋線維はさらに2つのタイプに分類される。
- **Type IIa 線維**:中間的な性質を持ち、ある程度の持久力と瞬発力を兼ね備える。
- **Type IIb 線維**:もっとも瞬発力に優れ、最大出力を必要とする運動で用いられる。人間ではType IIxと呼ばれることが多い。
## トレーニングとの関係
[高強度インターバルトレーニング](/term/high_intensity_interval_training/)や[スプリントトレーニング](/term/sprint_training/)、[レジスタンストレーニング](/term/resistance_training/)によって速筋線維の動員率が高まり、筋力やパワーの向上が期待できる。
速筋線維の発達には、適切な回復期間と高強度の刺激が必要である。過度の使用は[オーバートレーニング](/term/overtraining/)につながる可能性があるため、注意が必要である。
## 関連項目
- [筋線維](/term/muscle_fiber/)
- [遅筋線維](/term/slow_twitch_fiber/)
- [無酸素代謝](/term/anaerobic_metabolism/)
- [筋収縮](/term/muscle_contraction/)
- [筋肥大](/term/muscle_hypertrophy/)
- [レジスタンストレーニング](/term/resistance_training/)
## 参考文献
- 『筋生理学入門』日本体力医学会編
- Zatsiorsky, V. M., & Kraemer, W. J. (2006). *Science and Practice of Strength Training*