# グルコース
**グルコース**とは、最も基本的な単糖の一つであり、人体における主要な[エネルギー源](/term/energy_supply_system/)である。化学式は C₆H₁₂O₆ で、一般には「ブドウ糖」とも呼ばれる。
## 特徴
グルコースは甘味を持つ白色の結晶で、水に溶けやすい性質を持つ。多くの植物は[光合成](/term/photosynthesis/)によってグルコースを生成し、それが動物の栄養源となる。人間の場合、グルコースは主に炭水化物の消化によって得られる。
## 体内での役割
グルコースは[ATP](/term/atp/)の生成において中心的な役割を果たす。以下のような経路で代謝される。
- [解糖系](/term/glycolytic_system/):細胞質でグルコースが分解され、ATPが生成される。
- [有酸素代謝](/term/aerobic_metabolism/):酸素を使ってより多くのATPを生成する。
- [無酸素代謝](/term/anaerobic_metabolism/):酸素のない状態でATPを供給するが、乳酸が生成される。
## 血糖値とインスリン
血中のグルコース濃度(**血糖値**)は、[インスリン](/term/insulin/)と[グルカゴン](/term/glucagon/)によって厳密に調整されている。過剰なグルコースは[グリコーゲン](/term/glycogen/)として肝臓や筋肉に蓄えられ、不足時には分解されて血糖値が維持される。
## 関連疾患
- **糖尿病**:インスリンの分泌異常や感受性低下により、血糖値が慢性的に高くなる疾患。
- **低血糖症**:血糖値が異常に下がり、意識障害やけいれんなどを引き起こすことがある。
## 関連項目
- [エネルギー代謝](/term/energy_metabolism/)
- [ATP](/term/atp/)
- [解糖系](/term/glycolytic_system/)
- [有酸素代謝](/term/aerobic_metabolism/)
- [グリコーゲン](/term/glycogen/)
- [ホスファゲン系](/term/phosphagen_system/)