活動電位

活動電位とは、神経細胞や筋細胞などの興奮性細胞において、一時的な膜電位の急激な変化として発生する電気信号である。この電気的な変化は、情報の伝達や筋収縮の引き金として機能する。

発生の仕組み

活動電位は、以下のステップで発生する:

  1. 静止膜電位:細胞膜内外におけるイオン濃度差により、通常は約-70mVの電位差が存在する。
  2. 脱分極:刺激によりナトリウムイオンチャネルが開き、ナトリウムイオンが細胞内に流入することで膜電位が急激に正方向へ変化する。
  3. 再分極:ナトリウムチャネルが閉じ、カリウムイオンチャネルが開くことで、カリウムイオンが外へ流出し、電位が元に戻る。
  4. 過分極と回復:一時的に静止膜電位よりも低い電位になるが、[ナトリウム・カリウムポンプ]により静止状態に回復する。

伝導

活動電位は、神経軸索を伝導し、シナプス神経筋接合部に到達する。軸索の絶縁構造であるミエリン鞘によって、跳躍伝導が起こる場合、伝導速度が大幅に向上する。

生理的意義

  • 神経系における情報の伝達手段として不可欠である。
  • 筋収縮の開始に必要である。
  • 感覚、運動、内臓機能など、様々な生命活動に関与する。

関連項目