多裂筋(Multifidus)

多裂筋とは、背骨の両側に沿って位置する深層筋群であり、脊柱を安定させる役割を担う重要な体幹筋のひとつである。脊椎の横突起から起始し、数椎分をまたいで上方の棘突起に停止するという構造を持つ。

機能

多裂筋の主な機能は以下の通り:

  • 脊柱の安定化:静的・動的姿勢の維持に貢献する。
  • 脊柱の伸展と回旋:左右の多裂筋の協働により微細な動きを可能にする。
  • 体幹の支持力向上:特にヒップヒンジデッドリフトなどの動作で重要。

これらの機能から、多裂筋はコアマッスルの一部として、日常動作やレジスタンストレーニングにおいて欠かせない存在である。

臨床的重要性

多裂筋は慢性的な腰痛と関連が深いことが知られており、筋萎縮や活動低下が観察されることがある。そのため、リハビリテーションでは多裂筋の活性化を目的としたエクササイズ(例:バードドッグ、安定化トレーニング)が推奨される。

トレーニング例

多裂筋を効果的に活性化するエクササイズには以下がある:

  • バードドッグ
  • プランクバリエーション
  • デッドバグ
  • フェイスプル(補助的に関与)

これらの種目は、トレーニングフォームを重視し、意識的に体幹を安定させることで効果を高めることができる。

関連項目