無酸素代謝

無酸素代謝とは、酸素を利用せずに筋肉内でエネルギー(ATP)を産生する代謝経路の総称である。主に高強度トレーニングスプリントトレーニングなど、短時間で大きな出力が求められる運動時に活性化される。

特徴

  • 酸素を必要としない
  • ATP産生速度は速いが、持続時間は短い
  • 乳酸が副産物として生成され、筋疲労の要因となる
  • 主に速筋線維で活性化される

主な代謝経路

ホスファゲン系(ATP-CP系)

ホスファゲン系では、筋内に存在するクレアチンリン酸(CP)を利用して、素早くATPを再合成する。ジャンプや短距離走のような瞬発的な運動の最初の数秒間に活用される。

解糖系(乳酸系)

解糖系では、グルコースを分解してATPを生成する。この過程で乳酸が生成され、筋内pHの低下などにより疲労を引き起こす。おおよそ30秒〜2分程度の持続が可能。

関連する運動

関連項目

参考文献

  • McArdle, W.D. et al., Exercise Physiology. Lippincott Williams & Wilkins.
  • 日本体力医学会『体力科学』